2017年03月13日
酵素について
白鳥先生のメルマガを転載します!
大事な酵素のお話です。
―― 「酵素」の謎
なぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのか
船 瀬 俊 介
人間の寿命は、「酵素の内在量」で決まる
酵素は、一定量しか作れない。
酵素は、毎日作られていますが、しかしトータルでは一生で一定量しか作れま
せん。このことは、酵素の大きな特徴です。
ただし生まれた瞬間から大量の生産能力を持っている人もいれば、少ない人も
おり、酵素の生産能力は個体差が大きいのです。これは、DNA と深い関わりが
あるからでしょう。
それでも、人それぞれの一生の間に生産される体内酵素の総量は決まっており、
この総量のことをアメリカのハウエル博士は、「潜在酵素」(=体内酵素)と
呼んでいます。
生まれたばかりの新生児には、高齢者の数百倍の酵素が存在すると言われてい
ます。生まれた時に与えられた一生で一定量しか作れない酵素の生産能力を、
毎日の生活の中で使って老化し、ついには病気になり、そして死んでいくのが
私たち人間です。だからこそ、その生産能力の無駄遣いをしないことがとても
重要になってきます。
人間の酵素貯蔵量は何年あるのだろうか。
ある研究者に因ると人間の「酵素貯蔵量」は、150歳分ぐらいは存在すると言う。
これは、あくまでも無駄遣いをしなければの話だが、潜在酵素、一生分の生産
能力と言うことになります。
現代人は、酵素の無駄遣いが実に多い現状にあります。
殆どの人が酵素をこれでもかと浪費しています。ファーストフードに、焼き肉、
ラーメンなどの加熱調理した食物、深夜に摂る食事、スナック菓子に、喫煙や
大量の飲酒など、悪しき食・生活環境が酵素を欠乏させるのです。
■酵素は9番目に発見された栄養素。
3大栄養素『糖質、タンパク質、脂質』が、最初に注目されました。
その次に、6大栄養素『3大栄養素 +(ビタミン、ミネラル、食物繊維)』
その後、7大栄養素『6大栄養素 +(水)』と言われ、
8大栄養素『7大栄養素 + ファイトケミカル(植物中の天然の化学物質:ポリ
フェノール、カロテノイドなど)』となり、合わせて 9大栄養素になった。
1. 糖質
2. タンパク質
3. 脂質
4. ビタミン
5. ミネラル
6. 食物繊維
7. 水
8. ファイトケミカル
9. 酵素
人間には約100兆個の細胞があるとされ、その1個の細胞は、100万回の化学反応
をしているとされます。その化学反応の触媒となっているのが「酵素」。裏方と
なり働く「酵素」がないと、素材がどんなにそろってても反応自体が起きません。
炭水化物、脂質、タンパク質などの三大栄養素は車に例えるならガソリンですが、
酵素は、バッテリーの役目をはたしています。
ガソリンが満タンでも、バッテリーが切れていれば走れません。
人間も同様で、酵素がなければどんなに食べ物で栄養をとっても息をすることも、
瞬きすることも、話すことも、聞くことも、そして食べることや、食べたものを
消化することも、何一つも行えないのです。
より専門的に言えば人間を含めたあらゆる生物の体内で起こる全ての化学反応は、
酵素なしに行うことができません。
1985年にエドワード・ハウエル(Enzyme Nutrition)が、酵素栄養学として確立
しました。酵素の本質を「タンパク質という殻に包まれた生命力のある触媒」と
語っています。当時は、数十種種類しか見つかっていませんでしたが、現在では、
少なくとも2万種は判明しています。
■酵素の種類
酵素には、
1) 外部から取り入れるもの
体外酵素 → 食物酵素(食物の消化)
2) 人体にあるもの
体内酵素(潜在酵素)→ 代謝酵素(生命活動)と消化酵素(食物の消化)
の2種類があります。
〓人体にある「代謝酵素」〓
・生きるために体内で行われる様々な化学反応を促す酵素です。
腸で吸収された栄養素からエネルギーを取り出す。
細胞や器官、骨や筋肉などを修復したり、古くなったものは交換します。
・免疫、ホルモン、神経などの働きやバランスを整える。
これら、生きていく上で大切な、ありとあらゆる生体活動が代謝であり、その
全てが代謝なしには成り立ちません。
人体には、適応分泌の法則があり、入ってきた食べ物の種類に応じてふさわしい
消化酵素を選択して消化します。過食、飽食な人は、消化に多く酵素を使う。
しかし、必要以上の食物に対して消化酵素の活性化が落ちてしまう。
消化酵素がうまく働かないと消化できず、下痢として体外に排出されるし、消化
されても代謝酵素がうまく使われないとよりよい素材として人体で使われません。
消化作業が順調に行われ、消化酵素が効率よく働くと、余剰の酵素が代謝酵素に
使えるので、栄養をよりよく吸収でき、そのことで代謝が良くなり、細胞修復な
ども行われます。
〓人体にある「消化酵素」〓
・三大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂肪を消化管から吸収できる分子レ
ベルまで小さくすることを手助けする酵素です。
・きちんと消化が行われないと、どんなに栄養価の高いものを食べても、その栄
養素が利用されることはありません。それには、消化酵素の働きが欠かせない
のです。
〓外部から取り入れる「食物酵素」〓
・健康に暮らしていくには、食物に含まれる?食物酵素?を摂り入れて、体の中の
酵素をできるだけ減らさないよう補っていく必要があります。
・よく「外から摂ると、かえって体内の酵素が働かなくなるのでは?」と言う人
もいますが、それは「ホルモン」の場合であり、酵素は外から摂れば摂るほど
体に摂って助かる存在です。
・野菜や果物、肉や魚など、あらゆるものに食物酵素はありますが、48度以上に
加熱すると食物酵素の働きは失われてしまう ため、酵素を摂るには「生」で
食べなくてはなりません。
■酵素の中身
生命体には、4種類の塩基から成るDNA(遺伝子)があり、塩基の並びからアミノ酸
も構成されます。このことから、アミノ酸(タンパク質)の外殻を持つ酵素は、
DANによって作られ、DANの構造上に存在する、と考えられています。
酵素が他のタンパク質と違うのは、酵素には活性の中心と呼ばれる「穴」があり、
そこに他の物質をとらえ、分解や合成などの化学反応を素早く起こさせる不思議
な力があることです。それは、触媒作用です。
通常、触媒は、熱が高い程その働きが大きくなりますが、酵素はそうなりません。
なぜなら、生きて活動しているからです。
酵素は、44°あたりから50°くらいまでが活性がもっとも高まります(最適温度)。
また、人間の体内では、体温38°~40°で最も活性化します。
病気の時に40°くらいまで体温が上がるのは、体内の酵素の働きを高め、病気を
早く治そうとする身体の反応なのです。
■酵素の寿命
酵素にも、寿命があるのをご存知ですか。
酵素が死ぬのは、基質をくっつけたり離したりしているうちに、鋳型(いがた)
の穴がつぶれ、仕事が出来なくなった時です。短いもので数時間、長くても数十
日で消滅すると考えられています。
あるものは排泄され、あるものはアミノ酸に分解されてから再び吸収され、新し
い酵素やタンパク質を作る原料になります。
一部分を入れ替えながら、絶えず新しい酵素を作り続けているのです。
作られる場所は、それぞれの細胞のなかです。
細胞核にあるDANが、どの酵素を作るかと言う青写真を作成し遺伝子が作ります。
消化酵素も、消化器の細胞内で作られています。
多くの酵素は、前駆物質 のような不活性の形状で作られ、必要に応じて活性化
され製造されます。
酵素が作られる時間帯は、睡眠中です。
寝ている間に、細胞核の中で作られます。
その間に、バッテリーがチャージされているわけです。
睡眠の重要性は、あらゆる角度から喧伝されていますが、睡眠をしっかり取れな
ければ酵素も十分に生産されません。これは、いかに睡眠が大事であるかの証明
でもあります。
しかし、その製造能力にも限界があります。
20歳をピークに、年齢を重ねるごとに少しずつ減っていき、40歳を越えると急激
に減少していきます。
若い頃は多少の無理をしても一晩ぐっすり寝れば体力を回復していたのに、中年
になってからは、睡眠を十分取っても疲れが中々取れないと感じる人が多いと思
います。これは、体内での酵素の製造能力が落ちていることと、日々の生活の中
での潜在酵素の使い過ぎで、代謝酵素が十分に働いてくれていないからです。
■鶴見式「酵素断食」
「酵素」の謎/祥伝社で、推奨しているファスティング(鶴見式・半断食)です。
1. 体内の潜在酵素が温存されます。
消化という作業をしないために大規模な酵素消費が抑えられます。
2. すべての臓器が休息できます。
心臓、肺などは別として、消化に関わる臓器は低活動となります。
3. 大腸が清浄化されます。
中壁にこびりついている古便は、腐敗毒を撒き散らし、それが腸から
吸収され健康を損ねています。
この古便を剥がし、大腸の掃除ができます。
4. 血液の質が向上します。
小腸、大腸がきれになることで、赤血球が球状化した毒素が少なくなり、
代謝酵素も活性化して、連銭形成が解け、血液がさらさらと流れます。
5. 免疫力が向上します。
血液がサラサラになれば、白血球やリンパ球も活性化します。
■鶴見式「酵素断食」の衝撃
?悪玉タンパク
?活性酸素
?脂肪の分解でガンは自殺
<遂に「ガンを治す」レベルに到達>
「断食でガンも治ります!!」
開口一番、鶴見隆史先生(鶴見クリニック院長)は、力強く断言しました。
ガン消滅に驚異的な威力を発揮する。それが「酵素断食」だったのです。
多くの患者さんたちに、めざましい効果を上げているのが鶴見隆史医師です。
彼は酵素療法に関して日本屈指のパイオニア。
「酵素断食」とは、一言でいえば”生命の素”である酵素を十分に補給しながら
行なう断食のことです。
その草分けである鶴見医師は、ついに「断食でガンを治す」レベルに到達した
のです。
以下は鶴見医師へのインタビューです。
<悪いタンパクがガンの餌を増やす>
・・本当にガンが断食で治るのでしょうか。
鶴見:
「断食でガンは治ります。しかし、サプリメントも使います。ライフスタイルも
変える。いろんなことをやります。
ただ基本的に断食というのは絶対不可欠です。
それは、まずガンの「エサ”」は、グルコース(ブドウ糖)以外ないという事
です。
ただ、わかってきたことがあります。それはグルコースを繁殖させる材料に、
ものすごい悪いタンパクが関与していることがわかっています」
・・”悪いタンパク?” それは初耳です。
鶴見:
「それは”CDC6”というタンパクです。これが、どうも介添人になってブドウ糖が
バーッと出る。
すると、ガンは無限大に繁殖する。このタンパクをカットするだけでブドウ糖は
ほとんど出てこなくなる」
・・断食が悪玉タンパクをカットするということですね。
<低血流 → 低酸素 → 活性酸素 → ガンの餌>
鶴見:
「あと一つ。悪いのは、やっばり活性酸素(フリーラジカル)です。『酸化』と言
うのがなぜいけないのか?
活性酸素が血管の『微小循環』を破壊する特徴を持っているからです」
・・微小循環とは?
鶴見:
「要するに血管の93%は毛細血管です。太い血管の『大循環』はせいぜい7%にすぎ
ません。毛細血管の直径も平均4ミクロンという細さ。
そこを酸素を運ぶ7.5ミクロンの赤血球が折りたたまれて通過していきます。非常
に酸素の多い場所にはガンは出ないのです」
・・低血流、低酸素がガン発生の原因ですね。
鶴見:
「つまり『微小循環』の多い組織は、酸素も多いのでガンは出ない。
発ガンには、そんな特徴があります。1931年、ワールブルグ博士がノーベル賞
を受賞した理論です。(この酸素とガンの関係を)医学界では『ワールブルグ理論』
といいます」
・・低酸素の細胞は酸素ではなく糖分解でエネルギーを得ますね。
鶴見:
「嫌気性解糖系(エネルギー)は有名です。ところが『微小循環』血流が悪くなって
低酸素状態になったところに活性酸素は無限に出てきます。活性酸素が無限に出て
きて(細胞)殺戮を無限に繰り返す。
それによって、血管がズタズタに破壊されて出血をする。その血の中にブドウ糖が
入っている。それでガン細胞は大喜びでエサにしてでかくなる」
・・活性酸素がガンの”エサ”を大量供給する。
発ガン・ミステリーが解けましたね!
鶴見:
「そうです。これは、間違いない事実です。
それは、まず『微小循環』の悪いところに酸化が起こり、”エサ”が供与される。
それでガンはますます細胞分裂して増大する」
<赤血球や脂肪分解で毒素が排毒される>
・・ものすごく、わかりやすい。それを断つのは酵素断食ですか?
鶴見:
「ハイ。断食をすると、ここらが全部収まってくるんですね。ようするに『微小循環』
の悪いのは血液の”ルロー”(連銭形成)と言います。
これは赤血球同士がくっついた状態にあります。断食でこの”ルロー”がほどけて
きます。すると断食とともに毒素は全部、腸になだれこむのです。
もちろん、水を飲んでの断食です。すると赤血球の連銭形成がバラバラにバラけて、
毒素が腸内に放出される。本当の断食とは水と塩だけでやるんですね。
水と塩さえあれば一応、理論的には3ヵ月半は大丈夫です」
・・すごい。そんなに生きられるとは!
鶴見:
「断食で、その赤血球のくっついたのが全部ほどけバラけて毒物は全部、小便か回腸
に降りて宿便になって排泄されます。
後は、脂肪がエネルギー源になって分解される。これがケトン体になります。
エネルギーでどんどん脂肪細胞が減ります。
だから細胞自体が小さくなっていきます。
小さくなるというより正常化していくのです。
今まで、無尽蔵に膨れてきた脂肪細胞が取れてきます。
そして、それはどこに行くのか?まず大静脈に入り冠静脈に、そして回腸に入って
『便』となって出て行くのです」
・・なるほど、最後はデトックスですね。
<活性酸素を除去する養分の補給も>
鶴見:
「1日、約1兆個の細胞がつぶれていきます。それは1秒間で約1000個の崩壊ですね。
そして、つぶれた細胞が全部『ウンチ』になって出て行く。
どんどん断食によって、毒素細胞はつぶれて出ていきます。
そのときに、良いものだけ摂っていればよい。
断食といっても少しだけ、ジュースとか、おろしたもの。それを摂ると良い細胞が
できてくれます。活性酸素をとる物質がスカベンジャーです。
その活性酸素を掃除する物質を摂りながら、余り食べないでいると、最後にガンは
アポトーシス(自殺)します」
・・そして、体の外に追い出される。
鶴見:
「そうです。ガン細胞は生きている気力もなくなって、ドンドン死んでいく。だから、
簡単にいえば、スカベンジャーで塗り固めてやれば、ガンは ”固まり”になって
石灰化する。あるいは『便』になって出るか、小便で排泄される。
この二通りで消えていく」
・・まさに鶴見理論。じつに明快でわかりやすい。
鶴見:
「だから、まず断食ありき! この(ガン消滅)メカニズムはわたしのたどりついた
理論です」
◆ 鶴見隆史(つるみ たかふみ)プロフィール ◆
鶴見クリニック院長、医師、日本における酵素栄養学の第一人者。
1948年、石川県生まれ。
金沢医科大学医学部卒業、浜松医科大学にて研修勤務。
東洋医学、鍼灸、筋診断法、食養法などを追究。
また、アメリカ・ヒューストンで、ヒューラ博士などから酵素栄養学を学ぶ。
病気の大きな原因は「食生活」にあるとして、酵素栄養学にもとづく治療を研究・
実践している。
『「酵素」が免疫力を上げる! 』(永岡書店)など、酵素についての著書多数。
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現代人はストレスのかかりすぎで酵素を使いすぎています。
毎日毎日疲れています。
疲れが取れない人がかなり多いです。
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ブログ:身体の中からきれいになって健康に!
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大事な酵素のお話です。
―― 「酵素」の謎
なぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのか
船 瀬 俊 介
人間の寿命は、「酵素の内在量」で決まる
酵素は、一定量しか作れない。
酵素は、毎日作られていますが、しかしトータルでは一生で一定量しか作れま
せん。このことは、酵素の大きな特徴です。
ただし生まれた瞬間から大量の生産能力を持っている人もいれば、少ない人も
おり、酵素の生産能力は個体差が大きいのです。これは、DNA と深い関わりが
あるからでしょう。
それでも、人それぞれの一生の間に生産される体内酵素の総量は決まっており、
この総量のことをアメリカのハウエル博士は、「潜在酵素」(=体内酵素)と
呼んでいます。
生まれたばかりの新生児には、高齢者の数百倍の酵素が存在すると言われてい
ます。生まれた時に与えられた一生で一定量しか作れない酵素の生産能力を、
毎日の生活の中で使って老化し、ついには病気になり、そして死んでいくのが
私たち人間です。だからこそ、その生産能力の無駄遣いをしないことがとても
重要になってきます。
人間の酵素貯蔵量は何年あるのだろうか。
ある研究者に因ると人間の「酵素貯蔵量」は、150歳分ぐらいは存在すると言う。
これは、あくまでも無駄遣いをしなければの話だが、潜在酵素、一生分の生産
能力と言うことになります。
現代人は、酵素の無駄遣いが実に多い現状にあります。
殆どの人が酵素をこれでもかと浪費しています。ファーストフードに、焼き肉、
ラーメンなどの加熱調理した食物、深夜に摂る食事、スナック菓子に、喫煙や
大量の飲酒など、悪しき食・生活環境が酵素を欠乏させるのです。
■酵素は9番目に発見された栄養素。
3大栄養素『糖質、タンパク質、脂質』が、最初に注目されました。
その次に、6大栄養素『3大栄養素 +(ビタミン、ミネラル、食物繊維)』
その後、7大栄養素『6大栄養素 +(水)』と言われ、
8大栄養素『7大栄養素 + ファイトケミカル(植物中の天然の化学物質:ポリ
フェノール、カロテノイドなど)』となり、合わせて 9大栄養素になった。
1. 糖質
2. タンパク質
3. 脂質
4. ビタミン
5. ミネラル
6. 食物繊維
7. 水
8. ファイトケミカル
9. 酵素
人間には約100兆個の細胞があるとされ、その1個の細胞は、100万回の化学反応
をしているとされます。その化学反応の触媒となっているのが「酵素」。裏方と
なり働く「酵素」がないと、素材がどんなにそろってても反応自体が起きません。
炭水化物、脂質、タンパク質などの三大栄養素は車に例えるならガソリンですが、
酵素は、バッテリーの役目をはたしています。
ガソリンが満タンでも、バッテリーが切れていれば走れません。
人間も同様で、酵素がなければどんなに食べ物で栄養をとっても息をすることも、
瞬きすることも、話すことも、聞くことも、そして食べることや、食べたものを
消化することも、何一つも行えないのです。
より専門的に言えば人間を含めたあらゆる生物の体内で起こる全ての化学反応は、
酵素なしに行うことができません。
1985年にエドワード・ハウエル(Enzyme Nutrition)が、酵素栄養学として確立
しました。酵素の本質を「タンパク質という殻に包まれた生命力のある触媒」と
語っています。当時は、数十種種類しか見つかっていませんでしたが、現在では、
少なくとも2万種は判明しています。
■酵素の種類
酵素には、
1) 外部から取り入れるもの
体外酵素 → 食物酵素(食物の消化)
2) 人体にあるもの
体内酵素(潜在酵素)→ 代謝酵素(生命活動)と消化酵素(食物の消化)
の2種類があります。
〓人体にある「代謝酵素」〓
・生きるために体内で行われる様々な化学反応を促す酵素です。
腸で吸収された栄養素からエネルギーを取り出す。
細胞や器官、骨や筋肉などを修復したり、古くなったものは交換します。
・免疫、ホルモン、神経などの働きやバランスを整える。
これら、生きていく上で大切な、ありとあらゆる生体活動が代謝であり、その
全てが代謝なしには成り立ちません。
人体には、適応分泌の法則があり、入ってきた食べ物の種類に応じてふさわしい
消化酵素を選択して消化します。過食、飽食な人は、消化に多く酵素を使う。
しかし、必要以上の食物に対して消化酵素の活性化が落ちてしまう。
消化酵素がうまく働かないと消化できず、下痢として体外に排出されるし、消化
されても代謝酵素がうまく使われないとよりよい素材として人体で使われません。
消化作業が順調に行われ、消化酵素が効率よく働くと、余剰の酵素が代謝酵素に
使えるので、栄養をよりよく吸収でき、そのことで代謝が良くなり、細胞修復な
ども行われます。
〓人体にある「消化酵素」〓
・三大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂肪を消化管から吸収できる分子レ
ベルまで小さくすることを手助けする酵素です。
・きちんと消化が行われないと、どんなに栄養価の高いものを食べても、その栄
養素が利用されることはありません。それには、消化酵素の働きが欠かせない
のです。
〓外部から取り入れる「食物酵素」〓
・健康に暮らしていくには、食物に含まれる?食物酵素?を摂り入れて、体の中の
酵素をできるだけ減らさないよう補っていく必要があります。
・よく「外から摂ると、かえって体内の酵素が働かなくなるのでは?」と言う人
もいますが、それは「ホルモン」の場合であり、酵素は外から摂れば摂るほど
体に摂って助かる存在です。
・野菜や果物、肉や魚など、あらゆるものに食物酵素はありますが、48度以上に
加熱すると食物酵素の働きは失われてしまう ため、酵素を摂るには「生」で
食べなくてはなりません。
■酵素の中身
生命体には、4種類の塩基から成るDNA(遺伝子)があり、塩基の並びからアミノ酸
も構成されます。このことから、アミノ酸(タンパク質)の外殻を持つ酵素は、
DANによって作られ、DANの構造上に存在する、と考えられています。
酵素が他のタンパク質と違うのは、酵素には活性の中心と呼ばれる「穴」があり、
そこに他の物質をとらえ、分解や合成などの化学反応を素早く起こさせる不思議
な力があることです。それは、触媒作用です。
通常、触媒は、熱が高い程その働きが大きくなりますが、酵素はそうなりません。
なぜなら、生きて活動しているからです。
酵素は、44°あたりから50°くらいまでが活性がもっとも高まります(最適温度)。
また、人間の体内では、体温38°~40°で最も活性化します。
病気の時に40°くらいまで体温が上がるのは、体内の酵素の働きを高め、病気を
早く治そうとする身体の反応なのです。
■酵素の寿命
酵素にも、寿命があるのをご存知ですか。
酵素が死ぬのは、基質をくっつけたり離したりしているうちに、鋳型(いがた)
の穴がつぶれ、仕事が出来なくなった時です。短いもので数時間、長くても数十
日で消滅すると考えられています。
あるものは排泄され、あるものはアミノ酸に分解されてから再び吸収され、新し
い酵素やタンパク質を作る原料になります。
一部分を入れ替えながら、絶えず新しい酵素を作り続けているのです。
作られる場所は、それぞれの細胞のなかです。
細胞核にあるDANが、どの酵素を作るかと言う青写真を作成し遺伝子が作ります。
消化酵素も、消化器の細胞内で作られています。
多くの酵素は、前駆物質 のような不活性の形状で作られ、必要に応じて活性化
され製造されます。
酵素が作られる時間帯は、睡眠中です。
寝ている間に、細胞核の中で作られます。
その間に、バッテリーがチャージされているわけです。
睡眠の重要性は、あらゆる角度から喧伝されていますが、睡眠をしっかり取れな
ければ酵素も十分に生産されません。これは、いかに睡眠が大事であるかの証明
でもあります。
しかし、その製造能力にも限界があります。
20歳をピークに、年齢を重ねるごとに少しずつ減っていき、40歳を越えると急激
に減少していきます。
若い頃は多少の無理をしても一晩ぐっすり寝れば体力を回復していたのに、中年
になってからは、睡眠を十分取っても疲れが中々取れないと感じる人が多いと思
います。これは、体内での酵素の製造能力が落ちていることと、日々の生活の中
での潜在酵素の使い過ぎで、代謝酵素が十分に働いてくれていないからです。
■鶴見式「酵素断食」
「酵素」の謎/祥伝社で、推奨しているファスティング(鶴見式・半断食)です。
1. 体内の潜在酵素が温存されます。
消化という作業をしないために大規模な酵素消費が抑えられます。
2. すべての臓器が休息できます。
心臓、肺などは別として、消化に関わる臓器は低活動となります。
3. 大腸が清浄化されます。
中壁にこびりついている古便は、腐敗毒を撒き散らし、それが腸から
吸収され健康を損ねています。
この古便を剥がし、大腸の掃除ができます。
4. 血液の質が向上します。
小腸、大腸がきれになることで、赤血球が球状化した毒素が少なくなり、
代謝酵素も活性化して、連銭形成が解け、血液がさらさらと流れます。
5. 免疫力が向上します。
血液がサラサラになれば、白血球やリンパ球も活性化します。
■鶴見式「酵素断食」の衝撃
?悪玉タンパク
?活性酸素
?脂肪の分解でガンは自殺
<遂に「ガンを治す」レベルに到達>
「断食でガンも治ります!!」
開口一番、鶴見隆史先生(鶴見クリニック院長)は、力強く断言しました。
ガン消滅に驚異的な威力を発揮する。それが「酵素断食」だったのです。
多くの患者さんたちに、めざましい効果を上げているのが鶴見隆史医師です。
彼は酵素療法に関して日本屈指のパイオニア。
「酵素断食」とは、一言でいえば”生命の素”である酵素を十分に補給しながら
行なう断食のことです。
その草分けである鶴見医師は、ついに「断食でガンを治す」レベルに到達した
のです。
以下は鶴見医師へのインタビューです。
<悪いタンパクがガンの餌を増やす>
・・本当にガンが断食で治るのでしょうか。
鶴見:
「断食でガンは治ります。しかし、サプリメントも使います。ライフスタイルも
変える。いろんなことをやります。
ただ基本的に断食というのは絶対不可欠です。
それは、まずガンの「エサ”」は、グルコース(ブドウ糖)以外ないという事
です。
ただ、わかってきたことがあります。それはグルコースを繁殖させる材料に、
ものすごい悪いタンパクが関与していることがわかっています」
・・”悪いタンパク?” それは初耳です。
鶴見:
「それは”CDC6”というタンパクです。これが、どうも介添人になってブドウ糖が
バーッと出る。
すると、ガンは無限大に繁殖する。このタンパクをカットするだけでブドウ糖は
ほとんど出てこなくなる」
・・断食が悪玉タンパクをカットするということですね。
<低血流 → 低酸素 → 活性酸素 → ガンの餌>
鶴見:
「あと一つ。悪いのは、やっばり活性酸素(フリーラジカル)です。『酸化』と言
うのがなぜいけないのか?
活性酸素が血管の『微小循環』を破壊する特徴を持っているからです」
・・微小循環とは?
鶴見:
「要するに血管の93%は毛細血管です。太い血管の『大循環』はせいぜい7%にすぎ
ません。毛細血管の直径も平均4ミクロンという細さ。
そこを酸素を運ぶ7.5ミクロンの赤血球が折りたたまれて通過していきます。非常
に酸素の多い場所にはガンは出ないのです」
・・低血流、低酸素がガン発生の原因ですね。
鶴見:
「つまり『微小循環』の多い組織は、酸素も多いのでガンは出ない。
発ガンには、そんな特徴があります。1931年、ワールブルグ博士がノーベル賞
を受賞した理論です。(この酸素とガンの関係を)医学界では『ワールブルグ理論』
といいます」
・・低酸素の細胞は酸素ではなく糖分解でエネルギーを得ますね。
鶴見:
「嫌気性解糖系(エネルギー)は有名です。ところが『微小循環』血流が悪くなって
低酸素状態になったところに活性酸素は無限に出てきます。活性酸素が無限に出て
きて(細胞)殺戮を無限に繰り返す。
それによって、血管がズタズタに破壊されて出血をする。その血の中にブドウ糖が
入っている。それでガン細胞は大喜びでエサにしてでかくなる」
・・活性酸素がガンの”エサ”を大量供給する。
発ガン・ミステリーが解けましたね!
鶴見:
「そうです。これは、間違いない事実です。
それは、まず『微小循環』の悪いところに酸化が起こり、”エサ”が供与される。
それでガンはますます細胞分裂して増大する」
<赤血球や脂肪分解で毒素が排毒される>
・・ものすごく、わかりやすい。それを断つのは酵素断食ですか?
鶴見:
「ハイ。断食をすると、ここらが全部収まってくるんですね。ようするに『微小循環』
の悪いのは血液の”ルロー”(連銭形成)と言います。
これは赤血球同士がくっついた状態にあります。断食でこの”ルロー”がほどけて
きます。すると断食とともに毒素は全部、腸になだれこむのです。
もちろん、水を飲んでの断食です。すると赤血球の連銭形成がバラバラにバラけて、
毒素が腸内に放出される。本当の断食とは水と塩だけでやるんですね。
水と塩さえあれば一応、理論的には3ヵ月半は大丈夫です」
・・すごい。そんなに生きられるとは!
鶴見:
「断食で、その赤血球のくっついたのが全部ほどけバラけて毒物は全部、小便か回腸
に降りて宿便になって排泄されます。
後は、脂肪がエネルギー源になって分解される。これがケトン体になります。
エネルギーでどんどん脂肪細胞が減ります。
だから細胞自体が小さくなっていきます。
小さくなるというより正常化していくのです。
今まで、無尽蔵に膨れてきた脂肪細胞が取れてきます。
そして、それはどこに行くのか?まず大静脈に入り冠静脈に、そして回腸に入って
『便』となって出て行くのです」
・・なるほど、最後はデトックスですね。
<活性酸素を除去する養分の補給も>
鶴見:
「1日、約1兆個の細胞がつぶれていきます。それは1秒間で約1000個の崩壊ですね。
そして、つぶれた細胞が全部『ウンチ』になって出て行く。
どんどん断食によって、毒素細胞はつぶれて出ていきます。
そのときに、良いものだけ摂っていればよい。
断食といっても少しだけ、ジュースとか、おろしたもの。それを摂ると良い細胞が
できてくれます。活性酸素をとる物質がスカベンジャーです。
その活性酸素を掃除する物質を摂りながら、余り食べないでいると、最後にガンは
アポトーシス(自殺)します」
・・そして、体の外に追い出される。
鶴見:
「そうです。ガン細胞は生きている気力もなくなって、ドンドン死んでいく。だから、
簡単にいえば、スカベンジャーで塗り固めてやれば、ガンは ”固まり”になって
石灰化する。あるいは『便』になって出るか、小便で排泄される。
この二通りで消えていく」
・・まさに鶴見理論。じつに明快でわかりやすい。
鶴見:
「だから、まず断食ありき! この(ガン消滅)メカニズムはわたしのたどりついた
理論です」
◆ 鶴見隆史(つるみ たかふみ)プロフィール ◆
鶴見クリニック院長、医師、日本における酵素栄養学の第一人者。
1948年、石川県生まれ。
金沢医科大学医学部卒業、浜松医科大学にて研修勤務。
東洋医学、鍼灸、筋診断法、食養法などを追究。
また、アメリカ・ヒューストンで、ヒューラ博士などから酵素栄養学を学ぶ。
病気の大きな原因は「食生活」にあるとして、酵素栄養学にもとづく治療を研究・
実践している。
『「酵素」が免疫力を上げる! 』(永岡書店)など、酵素についての著書多数。
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