2014年10月20日

西日本新聞第四弾

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素朴な疑問?  

食品の裏側から  安部 司

規格外のマーガリン


カロリーハーフのマヨネーズ風ドレッシングは油の量をマヨネーズの半分にして、添加物で似せて作ることは前回説明しました。

カロリーハーフのマーガリンも理屈は同じで油の量を半分にします。

マーガリンは常温で固形でなくてはなりません。

そこでパーム油、大豆油、コーン油などを化学反応(水素ガス添加)させて固形にします。

これを硬化油といい、表示にコーン硬化油とあればこのことです。

業務用では魚油を原料にする場合もありますが、一般市販品はまず植物油脂。

「純植物性」とPRした方がイメージがいいでしょう。


さて、油の量を半分にすると水分が多くなるので硬さがでません。

そこで、ゼラチンをくわえたり水と油を混ぜる乳化剤などを駆使したりして通常のマーガリンに近い性質にします

マーガリン同様バター風味を出す香料、黄色の着色料も使用します。

でも油を半分にしたことで日本農林規格(JAS)のマーガリンの定義から外れてしまうので、名称は「ファットスプレッド」。

直訳すれば油を広げるという意味ですからパンに塗りやすい油ということなのでしょう。

最近中学生がファットスプレッドと砂糖を混ぜ、手製のクリームを作るのを見ました。パンに塗って食べると「ハマル」美味しさだそうです。

これも砂糖を溶かせる水分があるファットスプレッドならではです。

かつて「人造バター」と言われていたように、バターに似せて作られたのがマーガリン。

でも、ファットスプレッドは、そのマーガリンとも似て非なるものですから、加熱料理に使うと分離したり、焦げ付いたりすることがあります。

マーガリンやファットスプレッドといえば気になるのが、製造過程の水素反応で生じるトランス脂肪酸。

欧米では心臓疾患の原因になるとして摂取に厳しい制限が設けられ、包装食品にはトランス脂肪酸の含有量の表示、フライ油として使用するファーストフードでは店内掲示が義務付けられていますが、残念ながら日本では日本人の摂取量が欧米人に比べて少ないとして規制されていません。

食パンにカロリーハーフのファットスプレッドをたっぷり塗るか、バターをちょこっと塗って食べるか。

自分のお腹回りをみて朝から悩むようだったら、ご飯と味噌汁にした方がよいのでは。

私の素朴な疑問です。

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Posted by 緒方 扶実 at 00:05│Comments(0)食品添加物
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