2015年03月22日

西日本新聞第11弾

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素朴な疑問?  

食品の裏側から  安部 司

無添加 法的基準なく



20年ほど前の話。

卵焼きを弁当工場や外食チェーン店に納入しているメーカーがありました。

焼き上げたあと真空パックに入れ、90度で30分間加熱殺菌した食品で、賞味期限は30日の商品です。

するとあるスーパーからこの商品を店内で販売したいと相談が。

メーカーは子供でも作れる卵焼きを主婦が買うかと一度は断りましたが、結局売上増になればとOKしました。

スーパーはパックから出してトレーに盛り、ラップをかけて販売したいとのこと。

真空パックのままだと手作り感がないし、30日も日持ちするとなると、逆に消費者の抵抗感があるという読みです。

とはいえパックから取り出して販売すると、消費期限は反日が限界。メーカーにはこれをなんとか3日に延ばせるよう保存料を入れてくれ、という宿題が出されました。

今でこそ、抗生物質系保存料のナイシンが許可されましたが当時、卵製品に使える合成保存料は皆無。

でもスーパーの要請は断れません。

天然系の保存料の白子タンパクや化学合成系の日持ち向上剤、PH調整剤でテストしましたが、使っても使わなくても差は出ませんでした。

消費期限が短いとその分廃棄も増えるため、結局スーパーは真空パックのまま販売することに。

でもそれだと、トレー売りより売上が見込めないと考え、「合成保存料は一切使用していません」とパッケージに印刷。

売り場には「保存料無添加」を強調する札を掲げたのです。

もともと合成保存料が使えない卵焼きで「不使用」と強調するのは、サッカーの試合で、「選手たちは手を使わずプレーします」と自慢するようなものですが、卵焼きはよく売れました。

「無添加が当たった」。

これがスーパーの分析でした。

売り手は一個でも多く商品を売りたいからあの手この手で宣伝文句を考えます。

「無添加」という文言一つとっても法律的に何の基準もないから、その捉え方はメーカーによってまちまち。

包装には自然素材が並び「化学調味料無添加」とうたう裏側で、手首の運動で「○○エキス」などが使われていることも間々あります。

まぁウソではないですが、ね。

心をそそる宣伝文句を見たら

「で、それが何なの?」てな具合に手首の運動をしましょう。

大切なのはやはり、素朴な疑問です。

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Posted by 緒方 扶実 at 23:31│Comments(0)食品添加物
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