2014年11月16日

西日本新聞第6弾!

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素朴な疑問?  

食品の裏側から  安部 司

色が変わらないお茶


スーパーに行ったら、お母さんがたが次々に2リットル入りのお茶をかごに入れていました。

「家に急須がない」という家庭が増えた昨今、茶殻を知らない子供が増えたという話もむべなるかな、と思います。

あくまで一つのやり方ですが、お茶を工業的に作るには少々茎の混ざった番茶を粉砕して作った粉茶を熱水中でかき混ぜてフィルターでこします。

家庭で入れるお茶より透明度が高いのはこのため。

フィルターの目を粗くすると急須で入れたような「にごりタイプ」になるわけです。

昔すごいやり方で「国産茶葉100%」の緑茶を売っていたメーカーがありました。

確かに茶葉は国産ですが、それは成分の51%で、残りの49%は中国産の濃縮茶エキス。

「国産100%」ならアウトですが、茶葉だけ見れば国産100%だからウソは言っていないという理屈!

さすがに今はやめたようですが。

講演でこんな話を紹介していたら「水筒に入れると茶色になる緑茶がペットボトルでは青いままなのはなぜ?」と尋ねられました。

まさに素朴な疑問です。

こんな時は手首の運動。

商品をひっくり返して裏をチェックです。

ラベルの原材料名の末尾にあるビタミンC(V.Cまたはアスコルビン酸という表記も)が、酸化や変色を防いでいるのです。

お茶を飲んだ上にビタミンCまで摂れてラッキーと思う方もおられるかも。

でもみなさんがイメージするような栄養としてのビタミンCとは違います。

酸化しやすい性質を持つビタミンC。

お茶と一緒に入れておくと、先にビタミンCが酸化して壊れ、お茶の酸化を遅らせてくれるのです。

だからみなさんがお茶を飲む時点で、ボトルの中のビタミンCが元の性質をそのまま持っているかどうかは「?」です。

500ml1本の緑茶を作るのに必要な茶葉は2~2.5g程度。

家庭で100g500円の茶葉で入れたら1杯10円、同3000円の高級抹茶だと1gほどで十分ですから、まぁ30円。

自分で入れれば安くて美味しいお茶が飲めるのに手間を惜しんでペットボトルの高いお茶を買う。

そりゃお金の使い方がちがうでしょ。

私の素朴な疑問です。

人気の茶系飲料ですが、これで生産者が潤っているわけではありません。

メーカーが欲しがるのは中級以下の茶葉で、高級品はそのあおりを受けて安値が続いているのが現状です。

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《安部司さん講演会情報》


11月29日午後1時30分 福岡市中央区舞鶴2丁目の福岡市健康づくりセンター「あいれふ」にて。

「食品の裏側―添加物を減らすコツを知ろう」をテーマに、食品ジャーナリストの安部司さんが講演する。

前売り2000円、当日2500円。

問い合わせは自然食の会‖092(761)3637。



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Posted by 緒方 扶実 at 01:08│Comments(0)食品添加物
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